ロックの秘密とは?
AXN LOST
BS-iでの放送の感想を少しですが追記しています。
夜。ウォルトの犬が吠え始めた。
すると、機体から物音と動物の唸り声が聞こえてくる。
ジャックたちが中を伺おうとそっと機体に近づく。
しかし、ソーヤーがその音の方向へ直接ライトで照らしてしまう。
ソーヤーったら、刺激してどうするのでしょう。
でも、そんな粗忽ところに好感が持てたりして(笑)
案の定、得たいの知れないその動物がライトに反応。
「逃げろ!」
ジャックたちが慌てて走り出すと、機体から彼らが飛び出して来た。
そして、チャーリーを突き飛ばし、ジャングルへと消えて行った。
それは、猪だった。
機体の中の死体を食べに来たのだ。
ジャックは、死体を片付けようと言う。
埋めるのでなく、燃やして…
ジャック以外は、特に、サイードは、それに抵抗を感じる。
埋めるのでは、結局、野生動物に掘り出されることになると、ジャック。
4日も経つのに救助が来ない今、燃やしてしまうしかなかった。
明日の日没を待って点火することに。
特に嫌がったサイード。何かあるのかな?
サイードは、例のSOSの発信元を探し当てるためのアンテナを作っていた。
16年もの間流れていたなら、そこには協力な動力源があるはずだから。
ケイトは、彼を手伝うと言う。
サイード「君もよほど島を出たいようだな。」
出たくない人なんて、いるのでしょうか?(笑)
ウォルトがロックの元へ行こうとするのを引き止めるマイケル。
邪魔しては迷惑、パパを手伝ってくれと言う。
ウォルト「パパは、無口だし。」
マイケルは、ウォルトと大分親密になったよう。
でも、遊び相手になってもらうならロックにというウォルトに、心中穏かじゃない様子。
子供の反応にいちいち一喜一憂している彼を見ていると、切なくなってくる。
一方、ソーヤーとハーリーが何かを取り合い争っている。
子供の喧嘩ぽかったですが…
それは、ソーヤーが機内から取って来たピーナッツだった。
食料が、底をついていた。
皆が騒然となるのを島に食べるものがあると宥めるサイードにケチをつけるソーヤー、
どうやって手に入れるのかと…
そのソーヤーの頭をかすめるようにナイフが飛んで来た。
「狩りだ。」
と、ロックが言う。
獲物は、昨夜見た猪だ。
ソーヤー「魔法の森をさまよい、ナイフ一丁で野ブタを殺す?」
そこで、ロックが彼のスーツケースを開けると、そこには何本ものナイフが揃っていた。
ハーリー「何者だ?」
ほんと、何者?
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あるオフィス。
初老のロックよりかなり若い上司と見られる男が、ロックに業務報告書は未だかとせっつく。
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普通の勤め人だとは思ってなかった…
ケイトも猪狩りに行くという。
サイードのアンテナを取り付けるために。
マイケルもロックに同行する。
そこで、マイケルは、サンに声を掛ける。
もちろん、英語は通じない。
何とか、自分が狩りに行っている間のウォルトの面倒を頼んだ。
どうして、言葉が通じないと分かっている彼女に息子を託したのでしょう。
彼女が、いつも寂しそうだから?
一生懸命、ボディランゲージで説明するマイケルが、微笑ましい。
妊婦のクレアが、ジャックに遺体を燃やす際の追悼式の司会を頼む。
しかし、つれなく断るジャック。
こんなに気のない彼は、初めてかも。一体、どうしたのでしょう?
頼られることに疲れて来たのかな。
ブーンが夫を亡くした夫人が飲まず食わずでいると訴えてくると、
自分は分析医じゃない。君が行けばいいと言う。
しかし、彼女の命を助けたのはジャックだと、ブーン。
ジャックは、その夫人の元へ行く。
彼女は、飛行機でジャックの隣に座っていた女性だった。
皆が心配していると伝える。
ところが、彼女は何も答えない。ジャックは、黙って側で座ることにした。
ロックたちの最初の狩りは、失敗に終わる。
猪の母親が子供を守るために突進して来たのだ。
ロックもケイトも倒れ、マイケルは足に重傷を負ってしまう。
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ロックがオーストラリア大陸の放浪旅行に参加することを上司は知り、彼はロックをからかう。
大自然中を放浪し狩りをする。
徒歩で…
ロックは、魂の再生の旅だという。
次の休暇に行くことにしていた。
ヘレンには、そのことを言ったのか?と、ロックの同僚。
それは、彼の恋人?
ロックの上司は、彼にその旅行は不可能だと言う。
しかし、ロックは、ノーマン・クラウチャーという両足が義足でありながら
エベレストを制した人物を挙げる。
ロック「それが彼の運命だったからだ。」
ロックには、放浪旅行が彼の運命だと思っていた。
しかし、上司は、ロックが狩りをしながら大陸を放浪できる訳がないと思っている。
ロック「できないとわたしに言うな。」
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我に返ったロックは、1人で狩りに向うことにする。
無理だというケイトに、
「できないと言うな。」と言い残して。
クレアがサイードに手紙らしきものを見つけたと言い渡す。
その中には、写真がはいっていた。スカーフを巻いた1人の女性が…
サイードは写真の女性の頬をそっと撫でる。
恋人か奥さんか…気になります。
夫人がやっとジャックに話をしてくれた。
約束を忘れていいのよと言う。
ジャックは、機内で彼女のバスルームに行った夫が戻るまで話し相手になると言ったのだ。
夫人は、ジャックのことを優しくて辛抱強くて世話好きだと言う。
医者にふさわしいと…
ジャック「生まれた時から決まっていただけですよ。代々、医者で。」
自分のやりたかったことじゃなかった?
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ロックは、放浪旅行へへレンを誘うが、お客様と会えないという返事が帰って来た。
ヘレンという女性は、恋人ではなかったのだ。
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ケイトは、サイードのアンテナを木の上にくくりつけるために木に登るが、
そこへ、"あれ"の音が響き渡り、ケイトは慌ててアンテナ落とし壊してしまった。
彼女は、眼下を見つめ…
「ロック…」と、呟いた。
"あれ"が、ロックに迫っていた。
そして、彼の目の前に現れたのは…
彼の表情は、絶望を表わしていた。
ソーヤーは、クレアに近づくと、前に見つけたものだが…と彼女の物を返した。
ウォルトとサンは、何とかコミュニケーションがとれていた模様。
そこへ、負傷したマイケルがケイトと共に戻って来た。
「ロックさんは?」
ウォルトのその問いかけに、マイケルは答えを言い淀む。
兄ブーンと張り合うシャノンに上手く利用されたチャーリー。
せっかく魚を獲って来たのに、シャノンは彼には興味がなかった。
チャーリーは、冗談では済まないような表情を見せる。
チャーリー、かなり傷ついてる?
夫人が、日暮れと同時に行う追悼式に参加したいと言う。
ジャック「ご主人のために何か言いたいですか?」
夫人は、何の事?といった様子。
ジャック「別れの言葉です。」
夫人「主人は、死んでいないわ。」
しかし、彼女の夫のいた機体の後部は、もげて吹き飛ばされた。
「お互い、そう思っているのよ。」
そう言われたジャックの視界に人影が…
スーツを着た男性が立っている。
飛行機の生存者ではない。
彼がもう一度見た時には、もうそこにいなかった。
こういうの、怖いんですが…
ジャックは、戻って来たケイトの顔に手を触れ傷を診る。
何だか、いい雰囲気でした。
「ロックは、死んだわ。」と、ケイト。
そこで、またジャックはさっきと同じスーツの男性を見る。
その男は、木々の中に消えた。
男を追いかけるジャック。
すると、彼の目の前に、死んだと聞かされたばかりのロックが現れる。
彼は、猪を仕留めて帰って来た。
あの絶望的な表情から、本当にロックは死んでしまったと思っていたのに!?
追悼式が行われた。
機体が炎を上げる中、クレアが司会となりパスポートなどを頼りに故人たちの名前とどんな人物であったかを語る。
墜落してから、生存者たちは自分のことで精一杯だったけれど、
ここでやっと亡くなった人たちのことを悼むことができた訳ですね。ホッとしました。
そんな中、ドラッグに手を出すチャーリー。
彼は、傷つけられる度にドラッグで気を紛らわせて来たのかな。
ジャックは、仲間たちから離れて1人ビーチで座っている。
昼間の夫人のように…
ジャックが見たスーツの男性は、いったい?
2度目は、幻覚にしてはリアルだったような…
マイケルに猪の狩リに成功したことを讃えられたロックの表情が、どこかぎこちない。
続いて、"あれ"を見たのか?と聞かれ、見ていないと答える。
見ていないとは…嘘をついている?
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放浪旅行行きのバスに乗り込む直前に、旅行への参加を拒否されるロック。
問題は、彼の体の状態にあると言う。
ロックは、この4年不便はしていないと訴える。
しかし、受け入れてもらえない。
「わたしにできないと言うな!」
怒鳴るロック。
彼が拒否されたのは、足が不自由だったからだ。
「これは、運命なんだ。わたしの運命なんだ。やらなきゃいけないのに。
できないと私に言うな!できないと…」
しかし、バスは彼を残し出発した。
そして、墜落後…
仰向けに倒れた状態で目覚めた彼は、自分の足が動くことに気がついた。
そして、ゆっくりと自分の足で立ち上がる。
「力を貸して!」
ジャックの言葉に、ロックは駆け出す。
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彼の車椅子は、遺体と共に火に包まれようとしていた。
とても胸に迫るものがあるラストでした。
ロックの秘密とは、奇跡だったのですね。
足を動かすことができ、命も守られているみたい。
彼には、何か使命があるのでしょうか。
ロック役テリー・オクィンの迫真の演技に引き込まれました。
このエピソードが対象だったのかどうかは不明だけど、エミー賞ノミネートに納得です。
<BS-iでの放送の感想>
ラストのロックが「できないと言うな!」と訴え続けるフラッシュバックから事故後の立ち上がる彼へと繋がる場面は何度見ても秀逸。
尊厳は大事にしたいけれど、彼らはもう死んでる?
初めての吹き替え版だったからか、ジャックの言い分に前より冷たさを感じてしまいました。
1番お気に入りは、クレアから渡された封筒に入っていた写真の女性の頬を指でなぞり微笑むサイード。
なんていい表情なのでしょう。