とにかく...
AXN LOST
ナヴィーン・アンドリュースの演技が真に迫ってた。
それに尽きるエピソードだったかも。
そして、彼が出ずっぱりで、このところ
サイードに飢えていたわたしとしては、見ているのが辛い場面が多かったものの、正直なところ、美味しい45分間だったとも言えます。
そう思えるのって、妙かしら?
サイードの
フラッシュバックは、今回もヘヴィだったものの、見ごたえはあった。
ところが、
島でのストーリーは、相変わらず進展なし。
いい加減、疲れます。
その上、
サブストーリーは、悪質な子供のいじめを見ているようだったし。
「わたしは、サイード・ジャラー。拷問者だ。」
ゾッとするものを感じながら、ゾクゾクしている自分もいたかも...
フラッシュバックは、共和国防衛隊の尋問担当としてナディアと出会う6年前?
まだ23歳の共和国防衛隊の通信士官だったサイードが湾岸戦争の最中にアメリカ軍に捕まったことが発端でした。
英語が話せる為に、アメリカ軍は彼を通訳として同じく捕虜となった司令官タリクへの尋問、そして、拷問を強制されるサイード。
拷問の道具を目の前に置かれても、タリクはサイードを侮辱。
その後、拷問の場面は見せられずに済んだものの、サイードが箱を差し出す手は血まみれで...
言葉もありません...
サイードは、解放されるものの、砂漠に置き去りに。
その時、サイードに拷問を強制した男が、アラビア語で意味深な言葉を囁きます。
「いつか、君も何かを知る必要に迫られる。それを知る方法を覚えたんだ。」
この男、
どうも軍人では無さそうな雰囲気だったけれど、何とも怪しい人でした。また登場するのでしょうか?
それに対して、,
あんな非人間的行為はもう2度としないと言うサイードだったけれど、その後、共和国防衛隊で6年に渡って拷問を担当することに。
上官を拷問したことで、自分の国の軍にも強制されることになったのでしょうね。
後で思い出したくないと語るその6年の後、7年ナディアを捜して、そして、
島で再びソーヤーに拷問してしまったサイードは、自分がした事を酷く後悔してた。それが...
島では、アナがキャンプに近づくダニエルを発見して、サイードに伝える。
サイードに彼女のことは黙ってろ、キャンプに帰れと言われて、おとなしく従ったアナには、ちょっと驚き。
相当、負い目を感じてるってことなのでしょうか。
サイードは、ダニエルのことをクレアの赤ちゃんの件で信用しきれないながらも彼女について行く。
すると、罠にかかった男が1人。
ダニエルは、男がネソタのヘンリー・ゲイルと名乗るもののアザーズの1人だと断言。
あんな島で、ミネソタの...って名乗るのって、何だか妙な感じ。
逃げる男に矢を放って倒し、サイードに尋問するように言うダニエル。
サイードは、ヘンリー・ゲイルをハッチに連れ帰りジャックに治療させると、ヘンリーと共に武器庫にとじこもり尋問を始める。
ジャックは止めようとするけれど、錠が開かない。
治療の間に、ロックがサイードに頼まれて錠の番号を変えたのだ。
サイードのやり方に感心はしないものの、軍隊を作ろうとしているジャックと同じくアザーズと戦おうとしていることに変わりないと言うロック。
サイードのやり方は確かに問題があるけれど、わたしもロックの言う通りだと思う。
サイードは、アメリカ軍によって強制され、その後も6年にも渡って行った酷い事は思い出したくもないことだけど、自分にはその酷い事、
尋問(拷問)の才能があると思い知ったとヘンリーに語る。
これは、わたにしは、
とてもショックな告白だった。
ソーヤーを拷問したエピソードだったと思うけれど、
自分の中に恐怖があるとか、ケイトに語っていたサイード。
それって、
何かのトラウマが原因なのかと想像していました。でも、違った...
フラッシュバックの中で、サイードの上官タリクがサイードの父親が兵士として英雄だったと言っていたけれど、どういう意味で英雄だったのだろう。
ケイトが実の父親の血を受け継いたこを憎んでいたことを、ふと思い出しました。
ケイト繋がりを、もう1つ...
フラッシュバックで
最初にサイードにタリクを尋問させた兵士は、ケイトと血の繋がらない方の父親でした。
彼が持っていた写真の少女は、ケイトでしたね。
ケイトが彼と会う場面でサイードがテレビ画面に映っていたけれど、
捕虜となった時期とは大きくズレがあるはずで、どうしてテレビに...?と、また余計な疑問が(笑)
話を元に戻して、ここからが見ていて、最もキツイところ。
ヘンリー・ゲイルの尋問は、エスカレート。
妻を埋めたというお墓のことを訊ねるサイードに、覚えていないとヘンリー。
すると...
「覚えてるはずだ。深さがどれくらいか。シャベルの一堀りまでも、
遺体を横たえる時、どう思ったか。
愛する人を埋めたのなら、覚えているはずだ。真実ならな。」
サイードの迫力が半端じゃなく、シャノンを失った悲しみの深さに泣けてしまった。
それは、同時にショックなことでもあったけれど。
まだ、立ち直れていないサイードは、ヘンリーを執拗に殴りつける。
それは、真実を探りたいというより、ただ、シャノンの死がアザーズのせいだと確信し怒りに身をまかせているようにしか見えなかった。
武器庫の中からサイードの怒鳴り声と殴りつける音が響き、ジャックがロックにコンピューターに入力させないと脅して武器庫を開けさせようとし、ロックは止むなく従うことに。
この時のジャック、サイード以上に恐いものがあったかも...
ジャックは、サイードをヘンリーから引き剥がし、ロックは警戒音の鳴り響く中、慌ててコンピュータにに入力するものの、間に合わなかった!?
カウンターは、一瞬、象形文字のような絵が出るが、すぐに108となる。
間に合ったということなのかな?
それも、つまらない気がする(苦笑)
本能を剥き出しにしてしまったサイードを見ているのは、胸が痛んだし、そして、やり方に問題があるとしても、わたしは
サイードの直感を信じたい。
ヘンリー・ゲイルは、アザーズに違いないのだろうと思う。
もしそうでなかったら、それこそこのエピソードはFBも含めて何だったの!?ということにもなるでしょう。
何より、最後の
ヘンリー・ゲイルのあのサイードに向けられたあの表情...とても不気味でした。
エピソードのラスト、何故か、サイードがビーチで語りかけるのは、仲間たちからすっかり孤立しているチャーリー。
ヘンリー・ゲイルを何度も殴ったことを打ち明け、彼がアザーズであることを確信していると言います。
どうして、確信できるかと言うと、罪悪感を全く感じなかったから...
そして、チャーリーに、イーサンにかつてされたことを忘れたのか?と問いかけます。
木に吊るされ殺されかけ、クレアをさらわれたことを...
チャーリーなら、アザーズへの怒りを分かってもらえると?
う~ん、それより、
サイードの目は、チャーリーを問い詰めてる感じがする。